「人工授精について」
人工授精とは?
不妊治療といっても様々な方法があるのですが、今回は人工授精について紹介したいと思います。人工授精とは女性の子宮内に人工的に精子を注入して受精させる生殖医療技術の事です。
人工授精は提供者によって種類が区別されていて配偶者が提供した精子を利用するものと第三者から提供された精子を利用するものと分けられています。
日本ではいきなりこれらの方法を試すことは出来ず、不妊治療になったらタイミング法から始めていきます。
タイミング法を何回か試して妊娠しない場合や夫婦の年齢が高く早めに処置が必要だと判断されたら始めて人工授精を行う事が出来ます。
そして、この方法がとられるのは主に男性側の精子に問題がある場合なので、女性に問題がある場合は行なわれる事はあまりありません。
不妊といってもどちらに問題があるのか最初は分からないのでパートナーときちんと話し合った上で相談する事が大切です。
そして、不妊治療は保険適用ではないため、お金がかなり必要になります。ですが、最近では市によって助成金が出る場合があるるのできちんと確認のうえで行ないましょう。
助成金といっても市によってどれくらい出るかなどは違うので、これも確認して置いてください。
期間と費用は?
そして、人工授精はすぐに始めるのではなく準備が必要です。まずは不妊の原因を特定するために基礎検査をする必要があります。
まずはタイミング法を行なうのでそれが6ヶ月くらい様子を見て行ないます。それでも妊娠しなければ人工授精の不妊治療へ移行するのでこれも6回にわたり行ないます。
6回なので人工授精も半年くらいの期間で行ないます。それでも妊娠しない場合は体外受精へと治療をすすめていき、全体では2年半くらいほどかかる計算になるので長い期間治療を行なわなければいけないでしょう。
もちろん治療の期間は人により異なるので一概には言えないのですが、不妊治療でも人工授精まで行くとはやり、1年くらいはかかってしまう場合がほとんどです。
そして、金額ですが、診察は保険が適用されるので1回につき2000円~3000円ほどですが、人工授精の治療は自由診療のため健康保険を使うことが出来ません。
だいたい1回に付き1万円~3万円ほどかかるので覚悟をしておきましょう。もちろん体外受精まで行けばさらにお金が必要です。不妊治療の平均金額は140万円といわれているのでしっかりと貯金をしておく事が重要です。
このように高額なことから助成金が出る市町村もあるのでホームページなどをみて助成金について確認して置いてください。
医療費控除や助成金はある?
このように不妊治療は高額になるのですが、医療費控除をする事が出来るので領収書などはきちんと取っておくことが大切です。
もし、医療費控除の事を知らなくても5年前までなら申請できるので遅れても大丈夫です。また、不妊治療は助成金ももらえるので活用しながら行なうと良いです。
ですが、もちろん制限もあります。助成金を受け取るには夫婦が所得730万円未満という条件があるのでこれより多い家庭は受け取る事が出来ません。
そして、年齢によっても助成金を受けられる回数があるのでそれも確認しておきましょう。例えば、40歳未満は年間助成回数の限度はなく、通算助成回数の限度は6回となっています。
そして、40歳以上は年間2回まで通算助成回数は10回までになっているのできちんと確認して置くようにしてください。
不妊治療は本当にお金がかかり治療を受けた人の大半は100万円以上のお金がかかっています。
ですので、これらの補助を受けることで少しでも費用を軽くして治療に挑む事が大切です。
今は6人に1人が何らかの治療を受ける時代になっているので万が一妊娠できなくて悩んでいたら出来るだけ早めに治療を受けるようにしましょう。
妊娠は早ければ早いほどしやすくなっているので早めに治療を受けるのが妊娠しやすくなるこつです。