不妊治療と妊活ガイド

不妊治療と妊活ガイド
2016-08-29

「高齢出産とダウン症の関係」

ダウン症とは?

1866年イギリスの眼科医ダウン博士の名にちなみ、ダウン症候群と呼ばれています。細胞分裂する過程で、21番染色体が一本多く3本あることによって、精神発達の遅れや、様々な多発の障害や奇形が現れる症候群で、新生児1000人に1人の割合でみられ、母親の高齢出産に比例して、その確率が高くなっているのが現状です。

年齢が高くなればなるほど、ダウン症リスクは高まります。では、なぜ染色体が多いのかというその原因は、卵子や精子がつくられる過程で、染色体がうまく分裂しないということによります。

まれなケースとして21番染色体が、別の染色体に結合してしまうために起こる転座型というもの、また、受精後の初期における細胞分裂の際に、染色体のが分裂せず起こるモザイク型というものも、少数あります。こうしたことは、高齢による卵子の老化が関係しています。染色体の分類は以下の通りです。

・標準型:全体の90ー95%

・モザイク型:全体の1%ー3%

・転座型:全体の5%ー6%

ダウン症の出生原因は、不妊や不妊症の治療の結果ではなく、やはり、卵子や精子の老化によるDNA損傷によるものだと考えられています。ダウン症は外貌的に特徴があります。

つり上がった眼、幅広く扁平な鼻、内眼角贅皮(ないがんかくぜいひ)という目頭をおおうひだ状の皮膚など顔をしています。

耳は小さく、指が短いとかの若干の奇形もあり、乳児期には体の筋肉が軟らかく、体重も増加も少なくなっています。

半数に心臓の異常がみられ、腸の奇形、また白血病などが見られることもあります。知能や運動の発達は遅れ、知能指数は30~50位。ダウン症の合併症の根本的な治療法はなく、症状に応じて治療を行います。ダウン症の平均寿命は約50歳といわれています。

ダウン症のリスク(年齢別割合)

日本では新生児約1000人に1人の割合で、「ダウン症」が見られます。

もっと正確には、700~800人に1人という割合になります。そもそも「ダウン症」は、様々な染色体異常の病気の中でも、一番多いものとなっています。

母親の年齢が高齢な程、その発生頻度も高まります。「ダウン症児」の出生率を見てみると、20歳で1667分の1、30歳で952分の1、35歳で378分の1、40歳で106分の1、45歳で 30分の1となっており、この数字からも、明らかに高齢出産が「ダウン症」を産む確率が高いことを現しています。

それといいますのも、女性が一生のうちにつくり出す卵子は全部、胎児期に形成されているからです。高齢になって出産するということは、長い間、細胞分裂しなかった言わば、老化した卵子を排卵し、それで受精させるということになります。

一方で精子の老化という問題も残りますから、卵子か精子のいずれかが、その分裂過程で、染色体の分裂がうまく行かない場合、起こること現象とも言えるでしょう。

つまり細胞分裂に異常がおきると、ダウン症が発症するという事になります。

こうした状況から、高齢出産は、染色体異常を引き起こす確率が高くなってしまうという訳なのです。こうしたことは、不妊の治療を始める以前から、その前提として、老化した卵子および精子が、そのリスクを既に抱え持っているということを意味します。

従って、不妊治療をしたとしても、そもそも老化している精子と卵子は、DNAを傷つけやすく、またダウン症児を産みやすく、かつ流産もしやすいという部分を持っているということを示しています。こうした観点から考えれば、高年齢で不妊治療を実施したとしても、その成功率も低くなってくるでしょう。

対策はある?

生まれてくる子供が、障害を持っていないか確認する検査として・超音波検査・血清マーカー検査・羊水検査・絨毛検査などがあります。これらの出生前診断検査で、生まれてくる赤ゃんの異常を診断することができます。

現代は、こうした検査で、生まれてくる前に、赤ちゃんがダウン症かということまで分かってしまいます。

ダウン症に限ってみれば、人工中絶は3倍近くにもなって、問題になっています。ダウン症には、現在治療法というものは、ないのが現状です。こうしたなかで、予防法としてダウン症の原因が、卵子・精子の染色体異常ということから、細胞異常を起こさない条件を整えてやれば良いのではないかということで「葉酸」を摂取する事が勧められています。

といいますのも、葉酸は、造血時にDNA合成に必要で、細胞分裂に必要なビタミンB12と協調して力を発揮します。葉酸を摂取する事で細胞異常を低減させる事ができないかと摂取が勧められている訳なのです。葉酸を含む食品は、レバーとか緑黄色野菜とか果物です。

また、妊娠時の一日の葉酸摂取目安は、400μgということですから、それが難しい場合は、葉酸をサプリメントで摂取するという方法もあります。

ただし、厚生労働省では「妊娠可能な年齢の女性等へのビタミンBの一種である葉酸の摂取が、その発症のリスクを低減する」と言っています。

ですから、これは低減するのであって、予防できるとは言いきっていない訳です。実際は、まだ手探り状態ということです。

年々晩婚化の傾向が見られます。ダウン症の子が増加している要因として、この晩婚化による高齢出産の傾向と関係があると思われます。

確実な予防法も、治療法もないことが現実ならば、その対策としては平凡ですが、もし人生設計上子供を望むなら、高齢の出産を避けて、若い時にしましょうということになるでしょうか。

結果、その後の不妊や不妊治療に苦しむこともなく、ダウン症児出産や流産のリスクも避けられるというのならば、この対策も悪くはないのではないでしょうか。

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