「不妊症チェック方法(女性)」
早期発見のチェック方法
不妊症とは「長期にわたって避妊無しの性交渉をしているのに子供が出来ない状態」のことです。医師によって意見は分かれますが、だいたい1~2年を指すことが多いようです。
健康なカップルが避妊無しの性交渉を続けていれば、1年以内に妊娠する確率は70~80%です。そのため1年を過ぎても妊娠しないときは不妊症を疑って早めの不妊専門医の受診をするのがお勧めです。
現在子作り中ではないけど不妊症の可能性を調べたい、という方は生理が順調に来ているか、生理痛の痛みがどのくらいかである程度推測することもできます。生理が極端に不順だったり、過去に中絶経験のある場合、生理の時期は日常の生活に支障が出るほどの痛みがあるなどの場合、不妊症になっている可能性は十分にあります。
今すぐの妊娠を望まない場合でも、早めに婦人科を受診しておきましょう。その際に不妊症への不安があることを主治医に十分相談しておくことが将来困らないための秘訣です。
生理の状態である程度、不妊症の可能性を探れるとお話しましたが、これは女性側の可能性しかわかりません。
実は不妊症の4割は男性側が原因の不妊症なのです。将来をともにする相手が見つかり子供を望んでいるなら、男性側にも不妊症があることをしっかり認識して早めの対策が必要です。
どんな人がなりやすいの?
不妊症には様々な原因があります。
まずは、生理の周期が一定でない女性ですね。2~3ヶ月に一回しか生理が来ない、また1ヶ月経過していないのに生理が来るという方は排卵無しの月経になってしまっている場合があります。
無排卵の状態が長く続くといざ子供がほしくなったときに排卵できない体(不妊症)になってしまう可能性があります。
また生理が順調にきていても、生理痛がとても重い、月経の量がすごく多い、すごく少ない方も無排卵や子宮変形の可能性があります。そのような方は早めに婦人科を受診するようにしましょう。
中絶経験がある女性や性感染症にかかったことのある方も要注意。
中絶や流産の手術をしたことがある方は子宮内腔が変形していて、それが不妊症の原因になることがあります。またクラミジアや淋病などにかかると卵管が詰まって排卵できなくなるリスクが高くなります。
また以前はあまり知られていませんでしたが、加齢も不妊症の大きな原因です。一般に女性は30歳を過ぎると妊娠の確率がなだらかに低下し、35歳を過ぎると極端に低下してしまいます。
将来、子供がほしい、不妊症になりたくないという女性は35歳までの妊娠出産が可能かどうか、一度きちんとした人生設計を立てるようにしましょう。
予防・対策
不妊症は予防できるのでしょうか?不妊症はさまざまな原因が積みかさなってなってしまうもの。その原因を1つずつ取り除くことで確率を低くすることはできます。
まず女性に多い冷え性。冷え性になると生理が不順になったり生理痛が重くなり将来、不妊症を発症してしまう可能性が高くなります。またストレスや不規則な生活も妊娠のための体作りの大きな妨げになります。
つまり不妊症を予防したいと思ったら何よりも健康的な生活を心がけることです。早寝早起きやバランスの良い食事、適度な運動を日常に取り入れて、ストレスの多すぎる職場環境も変える必要があります。
そして将来の不妊症を予防するために肝心なのは、性に奔放になりすぎない事です。様々な理由で妊娠中絶を経験する女性は多いと思いますが、中絶経験があると不妊症になる確率が大きく上がってしまいます。
同じように、性病にかかったことがある女性も要注意です。きちんと信頼できる特定のパートナーを決めて、しっかり避妊をした性交渉をするように心がけましょう。
行きずりの関係を続けたり、計画性もなく避妊無しの性交渉をするのは女性の心にダメージを与えるだけでなく将来の不妊症の確率も上がってしまいます。