不妊治療と妊活ガイド

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2016-09-09

「フェマーラと不妊治療の関係について」

フェマーラとは?

フェマーラは、もともと乳がんの治療薬として多く使われてきたおくすりです。

乳がんは、年齢をかさねればかさねるほど発症のリスクも高まりますし、女性ホルモンが大きく影響してきます。本来、年齢をかさねて閉経をむかえると、女性ホルモンの量は減少します。

しかし、今度は副腎皮質から分泌されてくれるアンドロゲンという男性ホルモンをもとに、エストロゲンをつくるようになるのです。この際に、アロマターゼという酵素をつかって変換がおこなわれるのですが、フェマーラというおくすりは、このアロマターゼという酵素を阻害してくれるはたらきがあります。

ですから、がんのリスクを高めてしまうエストロゲンを作らせないようにすることができるのです。

最近では、フェマーラ不妊治療のように、このおくすりを不妊治療に利用することも多くなってきています。

フェマーラ不妊治療の際には、フェマーラが脳下垂体からの卵胞刺激ホルモンの分泌を増やしてくれることから、排卵誘発剤としてこのおくすりを服用します。

とくに、原因が不明の不妊症の場合、不妊治療として人工授精をおこなう際に広く使用されているようです。また、他の卵巣刺激方法で失敗されてきたひとや、40歳以上など割と年齢の高い人でも有用だとされています。

フェマーラの副作用

フェマーラ以外にも、不妊治療の際に使用される排卵誘発剤には種類があります。

しかし、それらと比べても、フェマーラ不妊治療がすぐれているのは、フェマーラというおくすりの場合には、血中半減期が短く、45時間から70時間程度たてば、体内からなくなってくれる点にあります。

ですから、いつまでもカラダの中に留まり、子宮内膜をうすくしてしまったり、頚管粘液の分泌量がおさえられてしまったりといったマイナスの影響が少ないというメリットがあります。

たとえば、不妊治療に使用される排卵誘発剤として有名なものにクロミッドがありますが、このおくすりの半減期は5日から3週間程度といわれているので、その差は歴然です。

そしてフェマーラ不妊治療を受けるときに気になる副作用としては、催奇形性のリスクが挙げられます。これは、かなり最初のころに、アメリカで心臓や筋骨格系の異常が多いという報告がなされ、フェマーラを排卵誘発剤として使用するのが禁止された経緯があったためですが、この報告内容は不備があるとのちに判明し、事実、フェマーラによる催奇形性のリスクは、自然妊娠やクロミフェンを使用した場合と比べても、大きいものではないとされています。 

フェマーラ服用割合は?

フェマーラは、これまで主流だったクロミフェンをつかった排卵誘発に変わって、不妊治療のなかでも服用される割合が大きくなっているおくすりです。

フェマーラ不妊治療なら、子宮内膜や頚管に与えてしまう悪影響も小さくとどめることができるために、自然妊娠に近い着床環境をととのえることができます。それに、子宮内膜症をもっているひとでも安心して使用できるというメリットもあります。

加えて、フェマーラなら周期あたりの排卵率も高いですし、一方で多胎率が低いということもあって、米国では8割の生殖医療専門医がフェマーラのほうを積極的に処方しているという調査結果もあります。

不妊治療のときには副作用が心配ですが、フェマーラにはめまいや倦怠感のような副作用がおこる場合はありますが、それ以外に、何か重篤な副作用を引き起こすといったような報告されているという事実はありませんし、クロミフェンを使った場合や、自然妊娠と比べて先天異常の発生率が高いということもないため、安心して服用できるとしてフェマーラ不妊治療が選ばれる割合も大きくなっています。

なるべく負担を少なく排卵を促し、タイミング法や人工受精を希望する患者さんにはフェマーラが向いているでしょう。

不妊治療でフェマーラ服用の効果は?

フェマーラを不妊治療に排卵誘発剤として使用した場合の効果を見てみると、ほかの排卵誘発剤と比較してもとても良い数字を残しています。

2014年に行われたアメリカでの調査を見てみると、フェマーラ不妊治療の排卵率は、同じく排卵誘発剤のクロミフェンを服用した場合と比べて、1.5倍程度高くなっています。

クロミフェンを使って効果がなかった多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の人のうち、フェマーラなら33から66パーセントで排卵を起こせたという高い数字もあります。一方で、双胎になった割合はフェマーラのほうが約2分の1低いという結果でした。

フェマーラ不妊治療で人工授精をおこなったときの妊娠率は、クロミフェンを服用した場合が8パーセント、一方でフェマーラを服用した場合は12パーセント程度と、妊娠率も高いのがわかります。

割合軽度の排卵障害で不妊治療を受けるときには、リスクが低く簡易な治療方法といえるフェマーラ不妊治療を考慮に入れてみると良いでしょう。

ただ、欧米でも、フェマーラを排卵誘発剤として利用する治療法がよく行われていますが、日本では閉経後の女性に乳がんの術後の治療薬として使用する薬との位置づけのため、まだ保険が適用されません。

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