不妊治療と妊活ガイド

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2016-08-22

「高プロラクチン血症」

どんな病気?原因は?(年代別割合)

プロラクチン(PRL)とは、脳の下垂体から分泌されているホルモンのひとつです。

このプロラクチンは女性の妊娠・出産に大きく関わっているホルモンで、妊娠中は乳腺の発育を促し、出産後は母乳の分泌を促進させる役割を担っています。

ホルモンであるがため自律神経の影響を受け、睡眠・ストレス・運動によっても日中の値が常に変動しています。高プロラクチン血症とは、このプロラクチンというホルモンが異常に多く分泌されてしまう病気です。

プロラクチンの値が高い状態が続くと月経異常や無月経を引き起こし、不妊症の原因になったりします。

高プロラクチン血症は国の難病指定であるプロラクチン(PRL)分泌異常症のひとつに当たるため、公費補助(難病医療費)の対象です。(平成21年10月より指定)主な症状には、月経不順や無月経、妊娠中や出産後以外での乳汁分泌、不妊や流産を繰り返すなどがあります。

過剰に作られるプロラクチンの影響のため卵巣機能がうまく働かず排卵異常が起こりやすくなり、酷くなると無排卵となります。またこの病気は主に20~30代の成人女性に多く発症しますが、男性にも発症します。

女性:男性での発症比率はおよそ1:4くらいといわれています。男性の場合では性欲低下やインポテンツ、女性化乳房などがみられます。

男性女性ともに下垂体腫瘍が原因の場合には、この他に頭痛や視野狭窄、吐き気なども症状に加わります。
この病気の原因としては、
・下垂体腫瘍(プロラクチノーマ)の発生
・精神病薬や降圧剤、抗潰瘍薬などの薬の服用
・甲状腺機能低下
・視床下部の病変
・その他(腎不全など)
などがあります。

これらの原因の中でも、プロラクチンを産生する下垂体もしくは分泌調節をする視床下部での腫瘍による機能異常と、薬の服用による影響のケースが多くを占めています。その他の中には原因が不明のケースもあり、ストレスなどによる自律神経の不調が関係していると思われるものもあります。

検査と治療方法

検査ではまず、体の中のプロラクチンの値が高いかどうかを調べます。

プロラクチン値は運動やストレスなどでも値に変動が出てしまうため、しばらく安静にした後に検査を行います。

血液検査では、空腹時の採血において20ng/mL以上が出る場合異常値と診断されます。数値が正常範囲内であった場合でも、夜間のみにプロラクチン値が異常に高くなる潜在性の高プロラクチン血症が疑われたり微小腫瘍が疑われるようなケースでは、さらに負荷試験を実施したりします。

また、腫瘍など器質的病変が疑われるときは、血液検査の他に頭部のX線撮影及びCTやMRIでの検査が行われます。治療方法は、原因別に分けられます。

下垂体や視床下部の腫瘍が原因の場合、まだ小さいものであれば薬での治療が第一選択になります。腫瘍はほとんどの場合良性であることが多く、薬への反応も高いため薬剤治療で小さくしていきます。

ただまれに悪性に変化することもあるため、腫瘍の状態によって、または腫瘍が大きい場合には外科的手術が適していることもあります。

一部の抗潰瘍薬や降圧剤、吐き気止め、精神病薬(中枢神経薬)の服用が原因だった場合、速やかに薬の服用を中止し、必要があれば別の代替薬に変えます。

甲状腺機能低下が原因の場合は、甲状腺ホルモン製剤を服用して治療します。治療を受けた予後ですが、高プロラクチン血症が原因で不妊が起きている場合には治療により妊娠が可能になるケースが多く見られています。

薬剤治療と並行して、規則正しい睡眠やストレスを溜めない工夫など生活習慣の見直しや改善を行うとさらに良いでしょう。

防ぐための対策・早期発見のチェック方法

高プロラクチン血症は自覚症状がわかりにくい病気です。女性にとって月経周期がずれたりすることはそう珍しいことではなく、程度が軽い高プロラクチン血症の場合であれば月経に異常を感じにくいものです。

プロラクチン値が高いと月経があっても排卵が無いことが考えられますが本人が自覚するのは無理なので、もしかして不妊?と感じたら病院に相談してみましょう。

不妊の要因の中で高プロラクチン血症などのホルモン分泌異常が原因のケースは少なくありません。妊娠・出産後でないにも関わらず胸が張る、乳房を押したり絞ったりすると乳汁が出るという場合は、一度病院で検査を受けましょう。

また、女性の基礎体温は排卵によって1ヶ月の中で高温期と低温期の2相に分かれています。基礎体温を測ることで排卵があったかどうかを自分で知る手掛かりになります。

高温期と低温期がなく差が無いという場合や、バラバラで2相に分かれていないという場合は排卵が行われていないと思われるため、早期に治療を受けることが望ましいです。

プロラクチンをはじめ体にとって重要なホルモン分泌は、非常にデリケートで日常生活の影響を受けやすいものです。無理なダイエットや暴飲暴食、睡眠不足等は体に余計なストレスをかけ自律神経の働きを悪くします。

バランスの良い食生活を心掛け、なるべく規則正しい睡眠や適度な運動などを心がけ、ストレスの少ない生活を目指しましょう。

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