「子宮頸管炎について」
原因
子宮頸管炎は、慢性化すると不妊症の原因となる病気です。
膣炎の病原菌が、子宮まで上がってきて感染するのが、もっとも多い感染パターンになります。病原菌の種類は、クラミジア、大腸菌、レンサ球菌、ブドウ球菌、淋菌など。
膣炎は、性行為によって感染するものが多いのですが、免疫力の低下を原因とするものもあります。子宮頸管炎の原因になるので、早期治療することが大切です。
膣炎に感染すると、パートナーにも感染していることが多い病気です。一方が治療しても、パートナーが治療していなければ、ふただび膣炎に感染する可能性が高く、男性は、感染していても、症状が出ないことが多いので、治療に消極的になりがちです。
膣炎の症状は、将来的に子宮頸管炎に発展し、不妊症になる可能性があります。お互いの早期治療が、子宮頸管炎を予防することになります。
また、分娩や流産、人口中絶によって頚管部分が傷ついていると、子宮頸管炎に感染しやすい状態になります。
タンポンを長期挿入していると、膣内が不衛生な状態になり、細菌を増殖させ、膣炎が発症し、さらに病状が悪化すると子宮頸管炎になり、不妊症になる可能性があります。膣内を、いつも清潔に保つことが子宮頸管炎を予防することに繋がります。
治療方法
子宮頸管炎の治療は、病原菌を特定するための検査から始まります。検査方法は、綿棒などで、子宮頚管の粘膜を採取し、病原菌を特定します。
その後、特定した病原菌に対して、効果のある抗生物質などを、経口投与や膣内に直接投与します。症状の進行具合や度合いに応じて、膣内洗浄をすることもあります。
子宮頸管炎は、膣炎を原因とするパターンが多く、パートナーも感染している可能性は十分考えられます。よって、医師からパートナーに対して、治療を勧められる場合もあります。
薬の服用期間は、だいたい1~2週間程度。指定された期間、薬を飲み終わったあと、自覚症状がなくなり、尿検査をして、問題がなければ、完治したことになります。ただし、子宮頸管炎は再発が多い病気なので、自覚症状がなくなっても、2~4週間後に再検査を受けることを、医師から勧められる場合があります。
子宮頸管炎は、不妊症に繋がる病気なので、早期治療することがとても大切です。膣内をいつも清潔に保つことが、膣炎や子宮頸管炎を予防し、さらに不妊症を予防することに繋がります。
また、膣炎に感染すると、自分だけではなく、パートナーも感染している可能性が高い病気です。膣炎や子宮頸管炎を発症した場合、パートナーも一緒に治療してもらうことが大切です。
防ぐための対策・早期発見のチェック方法
子宮頸管炎の感染ルートの多くは性行為です。完治していない状態で性行為をすると、ほとんどの場合で再発します。
子宮頸管炎は再発することが、とても多い病気です。感染している自分だけではなく、パートナーにも治療してもらう必要があります。
男性は、何らかの病原菌に感染していても、自覚されない場合がほとんどです。したがって、膣炎や子宮頸管炎を何度も再発する方は、パートナーの治療をしていないか、完治する前に、性行為をしている可能性があります。
お互いに自覚症状がなくなったとしても、検査結果が出て、完治したことがわかるまでは、性行為をしないようにする必要があります。性行為をするときに、コンドームを使用しないと、子宮頸管炎や膣炎を発症しやすい状態になります。
子宮頸管炎の感染のルートの多くは、性行為なので、自覚症状のない男性と、コンドームを使用しないで、性行為をした場合、子宮頸管炎や膣炎を発症する可能性が十分あります。
子宮頸管炎の初期段階は、匂いがキツめで、白か黄色系のおりものが分泌されます。いつもと違うと思ったら、すぐに病院に行くのが早期発見に繋がります。そのまま放置すると、悪化していき、尿道炎や腹膜炎、子宮内膜炎など、どんどん子宮の奥に炎症が広がっていき、重症化します。
そして不妊症の原因に繋がる病気です。子宮頸管炎は、多くの女性が経験する病気とも言われています。
しかし、初期症状もわかりやく、比較的早期発見しやすい病気です。いつもと違うと感じたら、すぐに病院にかかることが、早期治療に繋がります。将来的に、不妊症に悩まされる原因にもなりますので、早めに発見することが大切です。