不妊治療と妊活ガイド

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2016-11-05

「子宮内膜症と不妊の関係」

子宮内膜症とは?

子宮内膜症とは、本来子宮内部にしか存在しないはずの子宮内膜や子宮を構成する組織が、子宮以外の場所で成長してしまう病気です。

子宮以外の場所とは下腹部を中心に、例えば卵巣、腹膜、膣、外陰部、膀胱、臍などです。多くの場合、骨盤の内部です。子宮内膜は細胞ですので、それぞれの場所で発生した後は成長、変化していきます。

子宮内膜の役割は、子宮の内部で受精卵が着床した時にその栄養源となることです。正常に子宮の中で成長した子宮内膜なら妊娠が成立しなければ、血液とともに子宮の壁から剥がれ落ち月経とともに体外に排出されます。

しかし子宮以外の場所で発達した組織は行き場がなくその場で留まり剥離出血を繰り返すため、炎症を起こし細胞が癒着して子宮内膜症を引き起こします。子宮内膜症の自覚症状はその進行度合いにより、かなり開きがあります。

また月経痛と同じように痛みにも大きな個人差があります。子宮内膜症は月経を繰り返すごとに進行していきますので、時が経つにつれて症状が重くなっていくことがほとんどです。

子宮内膜症の症状として一番多いのが、月経痛です。その他下腹部痛、腰痛、レバーのような塊がでるといった症状を訴える人もいます。

子宮内膜症の原因と治療法

どういったメカニズムで子宮内膜症がおこるのか、はっきりとは解明されていません。ただいくつか考えられる原因はあります。まず、

月経時の血液がなんらかの事情で卵管を逆流し、その血液内部に存在する子宮内膜組織が子宮外のまわりの組織と結合して子宮内膜症をおこすというものです。

もうひとつは、腹膜がなんらかのきっかけで子宮内膜に変化して子宮内膜症になるというものです。確定はされていませんが前者の説が有力視されています。

子宮内膜症にはいくつか治療法があります。一つは対症療法です。軽度の子宮内膜症に用いられます。主に月経痛を押さえるのと同じ薬が処方されます。

鎮痛剤、低用量ピル、アレルギーの薬などです。症状によって処方はまちまちです。

次に、ホルモン剤を投与する方法です。子宮内膜症はエストロゲンという女性ホルモンの影響でおこります。このエストロゲンをコントロールすることで症状の進行をとめます。ただ、ホルモン療法には副作用もありますので、選択は慎重に行わなければなりません。

最後に、手術で癒着部分をはがし病巣を取り除く方法です。開腹手術と腹腔鏡による手術とがあります。腹腔鏡手術では日帰りもでき、術後も一週間ほどで日常生活に復帰できます。

子宮内膜症の年代別割合

子宮内膜症は月経のある女性の10人にひとりが罹患すると言われるほどで、女性にとっては大変身近な病気です。

子宮内膜症は女性ホルモンであるエストロゲンが作用しておこる疾患なので、ホルモン分泌の多い20代後半から40代前半に発生し易いのです。

また、閉経期を迎えると逆にエストロゲンが減少しますので、必然的に子宮内膜症の発生も激減します。

さらに、月経の回数により子宮内膜症は進行しますので、お産をすることで物理的に月経回数の少ない女性の方が罹患率が低くなります。

近年、子宮内膜症になる女性が増えているのは、働く女性が増え生涯で出産する回数も減ってきていることがあげられます。また、初経年齢が下がり閉経年齢が上がるなど、月経のある期間が長いのも子宮内膜症が増加している原因です。

子宮内膜症を疑って産婦人科を受診する女性の割合は10代ではごくわずかで、40代がもっとも多く、続いて30代、20代と続きます。

50代の閉経期を迎えるとエストロゲンが減るので子宮内膜症になる確率も低くなります。近年では20代での発症が増えてきていることが明らかになっています。これは女性を取り巻くライフスタイルの変化が大きく影響していると言われています。

子宮内膜症を早期発見するには?

子宮内膜症は月経を繰り返すごとに症状が悪化していきます。つまり早く見つければ見つけるほど、進行をおさえたり症状を軽くすることが可能です。

早期発見するポイントはいくつかあります。自覚症状に敏感になることです。子宮内膜症になるとひどい月経痛に悩まされることが多くなります。しかも、月経を繰り返すたびに痛みが増していきます。

月経痛とともに、下腹部痛、性交痛、排便痛などの症状も出てきます。まずは、それらの症状が出た時に早めに婦人科を受診することです。

また、子宮内膜症は遺伝性もあると言われていますので、母親、姉妹などで罹患された方がいる場合は検診を受けておくことをお勧めします。

痛みの他に、月経時の出血異常にも注意が必要です。月経が10日以上続いたり、経血量が増加したり、レバーのような大きな塊が頻繁にでる、月経が終わった後も出血が続く、などの症状があれば子宮内膜症を疑って受診してみる方が良いでしょう。

また、以外に見落とされがちなのは排尿痛、排便痛などです。子宮内膜症が腹腔内で発症するとこれらの症状が出たりします。違う病気を疑いがちですが、子宮内膜症にもこれらの症状があることを心に留めておきましょう。

診断は問診の後、血液検査、痛みを伴わない内診、超音波検査などで、確定されます。

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