「女性の感染症について」
性感染症の種類
性感染症と言うのは、性行為によって感染する病気のことを言います。性感染症には様々な種類があり、痛みやかゆみが強く、治療に時間がかかるものから、自覚症状がないままどんどん進行していくもの、まれに不妊症になる割合を高くしまう可能性も秘めているものなどがあります。
感染症の種類別にお話していきましょう。
まずよく耳にするのは淋病やクラミジア、梅毒などではないでしょうか。両方自覚症状のある病気ですね。
淋病は発症まで2日~一週間で、治療期間は1週間必要となります。しかし、オリモノが多くなる程度なので、見過ごしてしまう方も多いものです。
クラミジアは帯下が増え、腹痛を起こす場合があります。これも発症するまで時間がかかり、1~4週間程度かかるので、感染症と気づきにくい場合があります。クラミジアは放っておくと不妊症になる割合を高めてしまうので、気を付けましょう。
梅毒は感染してから症状が出るまでかなり時間がかかります。場合によっては3か月後であったりするため、いつの性行為で感染したか忘れてしまう場合も多いでしょう。これは性器に堅いしこりが出来、その後全身に小さな斑点ができ始めます。治療期間は3か月程度かかるので、斑点が出る前に早期治療することが大切です。
その他、性器にいぼができるコンジローマ、激しいかゆみが発生するカンジダ、死に至る可能性のあるエイズなど、たくさんあります。
性感染症の種類・年代別割合
性感染症は年代別にもその患者数が大きく変化していきます。
これまで若年層に多かったのですが、コンドームの使用や清潔な性行為により若年層の割合は減ってきているようです。
しかし、20代を過ぎてから徐々に感染症の割合が増えてきています。クラミジアに関しては、20代後半、コンジローマは30代から40代がピークのようです。最近は徐々に中高年層の発症率が高まってきています。
けれど、だからと言って、若年層の感染者がいなくなったというわけではありません。その年代がピークなのであって、どの年代でも感染症になり得る可能性は秘めているのです。
今は気軽にネットで知り合い、相手がどの様な人間かもわからないままホテルに行ってしまったり、風俗などで不特定多数の男性と性行為をする女性が増えています。
性行為自体を安易に考えられ始めているのかもしれません。しかし、そういった体を大切にしない行為が、のちのち子供を欲しいと思った時に支障となる可能性もあるのです。若いうちに感染していた感染症に気づかず、治療も行わなかったために不妊症になってしまう方もたくさんいます。
出来れば、大切な人とだけ、きちんと避妊をして、清潔を心がけ、不妊症の割合を減少させる努力をしてもらいたいものです。
性感染症を防ぐ対策
予防の第一は、性行為をしないことです。けれど、人間に備わっている性欲を抑えられない時もあるはずです。
その場合は、コンドームをきちんと使用しましょう。コンドームを使用することで、万が一自分が持っているかもしれない病気を相手に移すこともなくなり、逆に相手から病気をもらう心配もなくなります。
するとそこから感染症が拡大していくことも同時に防ぐことが出来るのです。本来は異変に気づいたらすぐに病院へ行って治療をする事が大切なのですが、症状の出る場所が気楽に行けるような部分ではないため、受診を遅らせがちです。
そのため、病気はどんどん進行していき、さらにコンドーム不使用による性行為で、感染者はどんどん増えていってしまうのです。これでは、日本から性感染症はなくなりません。
また、不特定多数の人間と性行為をしていると思われる相手とは性行為をしないようにするということも大切です。
性行為は遊び半分で行うものではありません。万が一妊娠しても、その人の子供を産みたいと思えるような相手でなければ、性行為をする必要はないのです。きちんと信頼できる相手と、適切な付き合いをしていくことで、むやみに感染症を増やすことを防げるでしょう。
また、もし異変を感じた場合は、恥ずかしくても早期治療が大切です。治療せず、将来的に不妊症になる割合を高めてしまっては困りますよね。不妊症になる割合は、性感染症になり、適切な治療を行ったかどうかで変わってくるものです。
将来的に不妊症にならないよう、自己管理をきちんと行いましょう。