塩分の摂りすぎは不妊になる?
妊活中の塩分はよくないの?
塩分の摂りすぎは高血圧の原因になるので、摂りすぎはよくないといわれています。
では、不妊の原因にはなるのでしょうか。
塩分の摂りすぎと不妊が関係あるという医学的なデータはありません。
どちらかというと、摂りすぎよりも少ないことが問題になっています。
塩分は人間にとってなくてはならないものです。
塩にはナトリウムが多く含まれていますが、ナトリウムには、細胞の働きを正常に保つ、筋肉の収縮と弛緩を正常に保つ、栄養の吸収を助ける、神経の働きを正常に保つなどの働きがあります。
不足をすると血液の巡りが悪くなり、低血圧、疲労感、頭痛、倦怠感などの症状が現れます。
妊娠をするためには、体が健康でなければなりません。
塩だけでなくさまざまな食品にナトリウムが含まれているので、ナトリウムが不足することはあまりありませんが、減塩のしすぎには注意が必要です。
塩分不足も不妊になる?
塩分不足が不妊の原因になると指摘する方もいます。
妊娠をするには、子宮と卵巣の状態をよく保つ必要があります。
子宮と卵巣は血液から酸素や栄養をもらっているので、血流をよくすることが子宮と卵巣の状態をよく保つことにつながります。
ところが、塩分不足になると血液量が低下をするので血流が悪くなります。
低血圧にもなり、体の隅々に酸素や栄養が行き届かなくなります。
必要な栄養素や酸素が子宮や卵巣に十分に与えられなければ、不妊の原因となると考えられます。
栄養素の吸収にもナトリウムが関わっています。
食事から摂取した栄養素は、消化されて小腸から吸収されます。
ブドウ糖やアミノ酸はナトリウムとともに吸収されます。
ナトリウムが不足をすると体内への取り込みに問題が生じて、体の調子が悪くなるとも考えられます。
塩にも種類があるって本当?
塩といっても大きく3種類に分けることができます。
1つめは精製塩です。精製塩とは、ナトリウム99%以上に精製をした塩のことです。
海水にはマグネシウムやカルシウムなどのミネラルが含まれていますが、精製塩はこれらが取り除かれています。
2つめは自然塩です。自然塩はさらに天日塩、岩塩、平釜塩の3つに分けることができます。
天日塩は、海水を天日干しして結晶化させたものです。
岩塩は太古に海だった場所が地殻変動によって陸地になり、閉じ込められた海水が次第に結晶化したものです。
平釜塩は、ある程度天日干しをしてものを釜で炊いて結晶化させたものです。
3つめは再生加工塩です。
輸入した原塩を融解加熱した際に失われるミネラルを添加して調節したものです。
塩分が不妊の原因とは考えられにくいですが、健康を害する可能性があります。
不健康だと不妊の原因となるので、塩の種類に気をつけましょう。
外食やコンビニの塩分は良くないの?
外食やコンビニの塩分は不妊の原因となるのでしょうか。
外食やコンビニのお弁当などは塩分を多く含んでいます。
塩分を過剰摂取することが不妊の原因とは考えにくいですが、塩分の摂りすぎては高血圧につながるので気をつけましょう。
外食やコンビニのお弁当などをよく食べている方は、知らず知らずのうちに塩分を過剰摂取している可能性があります。
最近では、減塩メニューを用意している外食店が増えています。
メニューに塩分量が記載されているので、そのメニューにどれくらいの塩分が含まれているのか気にしてみてください。
コンビニでお弁当やパンなどを購入する際は、栄養成分表を確認してください。
塩分量が記載されているはずです。
塩分量が記載されていない場合は、ナトリウム量を見てください。
ナトリウム量×2.54÷1000で塩分量を求めることができます。
妊活中におすすめの塩とは?
塩には3種類あります。同じ塩という呼び方ですが、含まれているミネラルのバランスが違います。
ミネラルは人間の生命維持に大切なものです。
そのため、妊活中なら塩の種類に気をつけてみましょう。
妊活中には自然塩がおすすめです。精製塩や再生加工塩が不妊の原因になるのではありませんが、これらの塩はミネラルバランスが崩れています。
精製塩はナトリウムが99%以上で、人間にとって大切なミネラルのマグネシウムやカルシウムが取り除かれています。
必要なミネラルが不足をすれば不妊の原因になります。
一方、自然塩はマグネシウムなどのミネラルが含まれています。
人間の体液は海水のミネラルバランスに近いのですが、自然塩なら海水のミネラルをすべて摂取することができます。